『下級生2〜瞳の中の少女たち〜』第十二章「…過ぎ去りし日の旅人…」
「瞳の中の〜」とか聞くと、やっぱ宍戸錠のブラックジャックとかの方が先に連想されちゃって困るんですが、毎回そんな事を思いながらも12話まで来ました。あ、ちなみに『名探偵コナン』は連想しない俺です。
実はこのアニメ、初回観た印象がイマイチで、真っ先に保存対象外認定、ついでに第2話の録り逃しで、もう観るのも止めようか、なんて扱いを受けかけたんですが、それでも時間空いた時に3話から8話あたりまでをイッキ観したときに、なんと言うか、妙なトリップ感を味わってこれはこれで心地よかったので(笑)その後は欠かさず観てました。
はっきり言って、絵の水準は高いんだけどシナリオとギャグ演出がマズイ、しかも制作者自ら「美少女アニメです」なんて言い切るセンスの作品って個人的に頭抱えちゃうんだけどこのアニメは見事にその傾向があるし(^_^;)、口が裂けても人にはお勧め出来ない感じ。ほら、OPはねずみ男と歌うスタジオ連想しちゃって辛いし(でも、曲自体とサビ部分は好きぢゃが)
ただ、なんか知らないが時をかける高柳良一みたいなキャラがウロチョロしてて各ヒロインと過去(特殊な例では未来)にも出会っていて…てな展開も用意されており、それ故に妙な懐かしさと言うか、自分の人生を振り返ってああなんか懐かしー…てな気分にさせられちゃうと言う、不思議な作品でもあるんすよね。そのあたりは、やたらとイメージショットが多い、ちょいと素人が陶酔して(^_^;)作った自主フィルムの様な演出方針が影響しての事だろうな、とも思うんですが。なんと言うか、風景の捉え方とかは、良い感じなんすよね、郷愁を感じると言うかそんな感じで。例えば第5話での、美術の先生が思い出の地へ行ってみれば既に街は無し…てな描写とか、第8話での寂れた灯台だとか、時の流れを風景で見せる、そんな得も言われぬ寂しさを感じるシーンだけは、非常に上手い気がする。
今回の第12話も、前半のどうしようも無いギャグとかは評価のしようが無いが、後半、ヒロインたまきと司書の横溝さんの二人が、かつて通った小学校を訪れるシーケンスは、非常に力入っていて、ちょっと見入った。工事が中断、放置状態のダム工事現場の煽りカット〜、寂れた校門、廃墟に近い校舎…時をかける高柳良一みたいなキャラがウロチョロしてる作品だけにやはり「時」には拘って作ってるんだろうなぁ。
そんなこんなで、ほんとにストーリーとかの密度は低い(特に12話はその最たる例)んだけど、なんとなくボーっと眺めてしまう、そんな作品だったなぁ…いや、まだ最終回残してるけど。
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