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2004.04.05

東宝半世紀傑作フェアに於ける東宝映画予告篇大会

 高松東宝さよならイベントも無事に終了した様で。で、四式の記事にトラックバックしてくださったblogがあったので辿ってみたら、このイベントに参加された方のリポートでありました。で、その記事中にて、この度のイベントでの覆面上映作品が、東宝&大映の予告篇大会であった事を知りました。うわ、めっちゃ観たかったよ(^_^;)と、予告篇好きーな私は当然ながら空しく叫んでみた訳で。どんな作品の予告が流れたのかなぁ。

 さて、もののついでに、以前から友人に「文章で記録残しておけ」と言われ続けたネタをここに実行。そいつは記事タイトルご覧の通りなんですが。1982年末に、東京、大阪、名古屋の三都市で催された東宝半世紀傑作フェアのラインナップ群に紛れていた、予告篇大会。予告篇ばかり1時間に編集したものが、名作編、青春編、怪獣特撮編の3タイプ作られ、それぞれ該当ジャンル作品の上映日に特典上映されたものです。私は当然ながら、特撮編をしっかりと目に焼き付けた訳ですが、翌年春に、大阪の新世界東宝敷島劇場の閉館記念月間には、これら予告篇集が全て、スクリーンに再びかかっています。その時に私が補完したのは名作編。残念ながら青春編だけは最後まで縁がありませんでした(^_^;)

 で、この時に観た予告篇の中には、現在では観ることが出来なくなってしまった、貴重なフィルムがゴロゴロしてまして。当時既に退色&ボロボロ気味な予告篇が多々ありましたが、ネガ無いんだったらあの時点でポジからデュープしてくれたら良かったのに、などと何度思った事か(^_^;)。て事で今回は、その貴重な予告篇群を記憶の限り列挙。


怪獣特撮編



■『怪獣王ゴジラ』

 第一作ゴジラの海外版を逆輸入した映画は、本来スタンダードサイズ画面だったものを、当時の主流であったシネスコサイズで公開する為、上下をトリミングした形で公開されました。予告篇も同様、上下トリミングのシネスコです。この映画の場合、そのトリミング版の本編自体が国内にプリントが1本しか無いと言われる幻の作品ですが、90年代にLDに特典収録された予告篇の方も実はスタンダードサイズのもの。この時に観たシネスコサイズ版は、貴重だったと言えましょう。もっとも、内容は一緒なので、モニターの上下を黒紙などで隠してしまえば再現可能ですが(笑)

■『キングコング対ゴジラ』

 本作品を初めとして、東宝チャンピオンまつり公開経験ある作品は、予告篇も改変されている事が多く、現在ビデオ等に収録されるものは基本的に、東宝チャンピオンまつり版予告篇です。この『キングコング対ゴジラ』の場合、冒頭に「東宝創立30周年記念」マークが入り、東宝マークはしっかりとスコープマークヴァージョンです。(東宝マークの変遷についてはこちらのサイト様に詳しい)

■『モスラ対ゴジラ』

 東宝マークがスコープマークです。あと、これは記憶が少々曖昧ですが、現在観れる予告篇フィルムでは、近日公開が赤地に白文字となってますが、なーんか、背景はその前のカットから連続したゴジラの映像だった様な気がします。

■『三大怪獣地球最大の決戦』

 東宝マークがスコープマーク。そして本作は、東宝チャンピオンまつり版では改題され、現在観れる予告篇ではその改題後のタイトルがババンと表記されますが、当然ながらオリジナル予告ではオリジナルタイトル表記です

■『怪獣大戦争』

 この時期の作品になるとスコープマークも廃止されてるので東宝マークには変更ありません。それ以外は『三大怪獣地球最大の決戦』と同様の理由で、現在ではオリジナルタイトル表記では無くなっています。また、沢井桂子のクレジット横には「66年度のホープ」てな文字が入ってました。

■『キングコングの逆襲』

 基本的になんら変わりませんが、オリジナル予告ではタイトル出るのと同時に「東宝創立35周年記念」マークが入ってました。

■『怪獣総進撃』

 こいつも『怪獣大戦争』と同様、改題組なので、現在では観られないオリジナルタイトルヴァージョン。本編同様、『怪獣総進撃』と言う立体的文字が起きあがって来るのですが、文字色はブルー系だったと思います。ちょっと記憶曖昧になってますが、本編の様に金色文字では無かったのは確か。その美しさと格好良さに激しくシビレた記憶は一生忘れたくありません。

■『海底軍艦』

 東宝スコープマークでした(^_^;)

■『世界大戦争』

 予告篇自体の出来が素晴らしい作品なんだけど、なんと後年、予告篇がビデオ収録される時点で「海外版しか無い」と言い切られた作品(^_^;)。この時観た国内オリジナル版と海外版は、編集どころか内容も全く別物で、完成度の違いは天地の差です。

 予告篇の内容ですが。まず冒頭に「昭和36年度芸術祭参加作品」の画面。続いて東宝スコープマーク。BGMはクラシック音楽の流用。前半では基本的に、対策会議中の日本国首脳陣の台詞や、フランキー堺ら一般市民キャラクターの台詞を織り交ぜ、「核戦争は起こるのか否か」的盛り上げ、中盤のとどめは、本編でも効果的に使用されていた♪お正月♪のシーン。その後は、核ミサイルのカットを皮切りに、最後までほぼ特撮のオンパレード。途中、街の情景に時計のカチカチ音を被せて秒読みを表現、しかもそこに、本編ラストの笠智衆の名台詞「人間は素晴らしいものだがなぁ…一人も居なくなるんですか…地球上に…」までも被せてあると言う、鳥肌ものの演出があります。なんでこんな傑作予告が幻になっちゃうのか、残念でならん。

■『日本誕生』

 こいつの場合は他と訳が違いまして。現在DVD特典などで鑑賞出来るものより短かったです(笑)。東宝スコープマーク後にある筈の岩戸神楽関連をバックに東宝1000本記念とか芸術祭参加作品とか表記される部分がすっぱり無く、とっととタイトル出しちゃいます。次に、『柳生武芸帳 双龍秘剣』の音楽を流しながらキャストが続々クレジットされる部分、短いです。DVD収録分で確認すると、乙羽信子あたりから原節子前あたりまでは、無かったと思われます。

 他の作品は、『太平洋の翼』『山本五十六』『日本海大海戦』『フランケンシュタイン対地底怪獣』『サンダ対ガイラ』『マタンゴ』『宇宙大怪獣ドゴラ』『妖星ゴラス』『南海の大決闘』『ゴジラ対ヘドラ』『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』『地震列島』、以上です。これらは現在観られるものとは特に差異はありません。まぁ、字ネガ直接焼き込んでるフィルムとビデオテロップの差、てのはありましょうけど(^_^;)


名作編



■『酔いどれ天使』

 別ヴァージョンもクソも、本作品の予告篇関連は、全くの紛失状態なのかなんなのか、後の映像商品化の際も、一切収録されてない予告篇です。恐らく予告篇用のオリジナル楽曲を延々と流しながら展開します。この時印象的だったのは、やはりミフネが見る悪夢のシーンが強調されてた事でしょうか(笑)。あと、志村喬演じる医者の紹介部分では「酔いどれ天使とは?」「この人」と言う文字が入り、なんとなく笑えます。

■『野良犬』

 これも『酔いどれ天使』予告篇と同様の存在。製作時期が近い事もあり、なんとなく予告篇自体の出来も似た感じ。

■『忠臣蔵』

 この予告篇も、現在では海外版しか無いとかで、LD発売時の特典収録は海外版でした。幸いにして内容は全く一緒でして、違うのは英語か日本語か(^_^;)って部分。『柳生武芸帳』の音楽を流しながらキャストが続々クレジットされる部分(^_^;)は、さすがに創立30周年のオールスター映画だけあって、「東宝傘下の映画演劇俳優陣総出演。登場人員延べ、実に七万人。映画史上に輝く金字塔を打ち立てる、空前絶後の豪華キャスト」のナレーションと共に出演者名が二段落表記で左から右に延々流れると言う大迫力は、海外版では味わえません。

  他の作品は、『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』『赤ひげ』『秘剣』『戦国野郎』『侍』『上意討ち』『風林火山』『新撰組』『日本のいちばん長い日』『太平洋奇跡の作戦 キスカ』『影武者』。半世紀フェアの黒澤オールナイトに付いてきた予告篇大会なので、黒澤映画で半分以上の時間費やしてます。で、こっちの作品群で非黒澤作品は基本的に怪獣映画より全国リバイバルの機会が無かったと言い切って良いので、現在でも残っているのならば、この時と同様のオリジナル予告篇が観れる筈です。

 以上、長くなったけど。これでようやく記録(^_^;)

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コメント

田亜湖さま。今回はホントにホントにありがとうございましたっ♪
「四式」観て大阪からスッ飛んできました!!ってお客さんが一名いらっしゃいました。
直接お話が出来なかったのでお名前はお伺いする事が出来ませんでしたが、
「四式観て・・」とおっしゃって頂けたのが、めちゃくちゃ嬉しかったです。

覆面上映の「予告編大会」は東宝・大映の予告編だったわけですが、内容は・・・。
実は上映した予告編に純粋な東宝作品は一本もありませんでした。期待された方ホントごめんなさい。

「ツイスター」dts版
「耳をすませば」
「宇宙大怪獣ガメラ」
「片足のエース」
「可愛い悪魔 いいものあげる」
「怪談累が渕 」
「新座頭市 破れ!唐人剣 」
「狐のくれた赤ん坊 」
「陸軍落語兵」
「高校生ブルース」などなど全部で13本でした。
(タイトル・順番等は後日正式にお知らせ致します。)

今回のイベント参加者はのべ240名(招待含む)で、劇場キャパは297名ですので大入り満員でした。
遠く県外からは神戸・大阪・山口・高知・徳島・岡山・愛媛と各地からお越しいただきました。

さすが東宝と思わせたのは「若大将」の人気の凄さと、
ラストの「椿三十郎」だけをご覧になりに来られたお客様が多数いた事でしょうか。
いずれにせよ大変ありがたい気持ちになりました。
今回は取り急ぎご報告まで・・。

ご来場くださった多くの方、応援をしていただいた多くの方に感謝するとともに、
高松東宝を愛して下さった皆様に感謝とお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

投稿: うどん | 2004.04.05 22:40

田亜湖様
はじめまして、高松のダース・ゴジラ2000と申します。
ゴジラとスター・ウォーズ馬鹿やっています。(苦笑)
Blogの方はつい最近始めました。
ココログでも少し試したのですが画像のアップと修正が
面倒でしたので現在Doblogで勉強中です。
初めて「トラックバック」なるものをこちらで試させていただきました。
こちらのBlogからもトラックバックしていただきどうもです。
今後ともよろしくお願いいたします。

追伸
夏くらいに食玩で初めて黒澤明監督物が出ます。
フィギュア製作は海洋堂、プロポリス黒飴に付きます。
黒澤監督が生前好んでプロポリスを摂られていた事
から黒澤監督の“黒”と黒飴をかけてるそうです。
第1弾は「用心棒/椿三十朗編」
7月下旬発売予定。今から楽しみです。

投稿: ダース・ゴジラ2000 | 2004.04.06 03:27

★うどん様

 イベント、盛況だった模様で、なによりです。しかし、四式で情報得て、と言う参加者がいらっしゃったのは、私としても嬉しい限りです。ここって、そんなに有名なページでは無いですし(^_^;)効果あるかな?とか思ったのも本当の話。いや、ほんとに、良かったです。

>予告篇ラインナップ

 うわー、なんか異様にダイニチ映配時代の映画が多いですが(笑)、これはこれで珍しいものですねー。『破れ!唐人剣 』なんかに特に魅力感じますよ。

>黒澤&若大将人気

 そちらのBBSで、若大将だけでも観に行きたい、なんて書き込みもありましたしねぇ。昔は映画好きだったけどその後普通の人生歩んだと言う年配の方々の口からは、やはり世界の黒澤の映画が印象に残るって話と、当時の自分の青春そのものだったと言う若大将映画の話が良く出る様な気がします。中には「若い時に怪獣映画を観まくったよ」なんて強者の方とその手の話で盛り上がった経験もありますけど(^_^;)(上記記事の、東宝半世紀傑作フェアの時、横に座ったおじさんが、まさにそういう人物だった)


★ダース・ゴジラ2000様

 初めまして。お陰様で、イベント当日の雰囲気を少しでも味わう事が出来ました。トラックバックは、私も最初とまどいましたが(^_^;)、結局の所「合法的な強制リンク(^_^;)」と解釈し、繋げたい記事があった場合、稀に利用しております。まぁ、ウチの記事の場合、情報的なものには乏しいので(^_^;)役に立つかどうかは謎ですが、なにか気になる記事でもございましたら、お気軽にトラックバック飛ばして下さいませ。

>食玩黒澤

 映画の名シーンとか撮影現場をフィギュア化、てヤツですね。個人的には『隠し砦の三悪人』で百姓娘を馬上に担ぎ上げるミフネとかがフィギュア化されるとのたうち回って喜びます(笑)。あとはシークレットで、赤ひげ診療所の薬箱をモデル化とかしてくれないものでしょうか。汚し塗装も完璧に。

投稿: 田亜湖 | 2004.04.06 21:12

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» 『キングコング対ゴジラ』予告篇放談 [TORIさんの特撮放談]
(2014.7.16のツイートまとめ&加筆)  『キングコング対ゴジラ』予告編には音楽の違う2種類のものがある。ひとつはこの時代のほかの映画と同じように、同じ作曲家、あるいは同じジャンルの映画から音楽を流用したもの。『モスラ』の太鼓で始まり、『地球防衛軍』『妖星…... [続きを読む]

受信: 2014.07.21 16:43

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