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2004.04.13

『怒濤一万浬』

 今月CSで放送される映画の中で、それなりに楽しみにしていた一本なんだけど、これが俺的にヒットでした。いや、面白かった。手に汗握る漢の世界なのだが、クライマックスで泣いてしまうとは予想外だったよ(^_^;)、いや、降参。

 本作品は、三船プロダクション制作、東宝配給の昭和41年封切。カナリア諸島ラスパルマスを基地に(この時点で、『ATLAS』プレイヤーだった俺的に掴みOK過ぎ(笑))マグロ漁を続ける漁船が舞台で、当然、その乗組員達が主役。この船の漁獲量が平均にも達していなかった事から、本社より新しい漁労長である三船がやってくる。船長と漁労長を兼任していた三橋達也はもちろんの事、他の乗組員も三船着任が面白くない。しかも、これまでにないやり方にとまどい、反発するのだが…と言う内容。当たり前だが、これで三船が失敗する筈も無く(笑)徐々に乗組員全員の心が一つになっていく、と言う趣向だ。

 ある意味、王道の展開であるが、乗組員の中ではもっとも早く三船の良さを見抜いて場の円満解決に動きそうな気配だった佐藤允が下船を余儀なくされたり、最初から驚異的大漁!てな展開でも無かったり、飽きさせない。もう、最後は三船が笑って乗組員もバンザーイ!なラストだとこっちが予想してるんだけど、そこに至る経緯がなにかともどかしくてステキ(笑)。

 クライマックスは、低気圧近くでの漁、そしてその最中のSOS受信。漁を続けるか救助を取るか、乗組員達と三船との対立も最高潮。まぁ、当然ながら三船の主張通り人命を優先、救出劇が展開されるのだが、この暴風雨内での漁〜救出あたりの画面の迫力は大したもので、恐らく劇場で観ると更に手に汗握れるでしょうな。救出後から、漁を途中放棄した時に切り離した網を捜索する訳だが、こいつも、なんとも泣かせる発見のされ方で。クライマックスは俺、二回泣いた(^_^;)

 制作が三船プロダクション、つまりは主演もしてる三船が金出してる映画な訳で、そう言った意味のやりにくさなんてものがあったらしい映画なんだけど(^_^;)、想像した以上に良かったですよコレ。まぁ、ネタ的には地味なのかも知れないし(^_^;)、穿った見方をすれば、なんとなく「泣けよここで!」てなあからさまな展開である、て事も言えるんだけど、鑑賞中は全然退屈もしなかったし、俺的には大満足。

 監督の福田 純は、やっぱ漢のアクション臭い映画は上手く撮るよ。ただ、この作品撮った次が『ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘』で、これ以降、東宝の特撮ジャンルを数多く担当して、なんとなく低評価喰らっちゃうんだけど(^_^;)

 余談。漁船の無線局長を演じた中丸忠雄。この俳優は悪役がとても似合う人であるが(^_^;)本作品ではかなりの常識人で。いや、それはいいんだけど教会に参拝して十字切ってるのにはなんか違和感が(笑)。やっぱ、軍の運用金を着服していたり身体中走査線走らせて不敵に笑ってるイメージ強いからなぁ(^_^;)

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