« 『吸血髑髏船』 | トップページ | 『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』第2、3話 »

2004.02.03

『最後の脱走』

 1957年製作の東宝映画。監督が谷口千吉、音楽が伊福部昭と言う段階で俺的範疇作品なので録画しておいたものを再生鑑賞。原節子が主演女優ってのは嬉しいが、主演男優が鶴田浩二ってのは、原節子とのバランス面において疑問を感じる。ってのは俺だけだろうか(^_^;)。なんとかならんのかー、そのカタコトっぽい日本語わー(^_^;)

 終戦直後の満州が舞台。敗戦のどさくさで置き去り状態になっていた従軍看護婦の部隊が八路軍に捕らえられ、同じく捕虜となって病院で働いていた鶴田演じる軍医と共に脱走を企てるまでを描く。映画界で脱走ものと言えば、ハリウッドスターが湯水の如く登場する歴史的名作『大脱走』が存在しますが、その『大脱走』に代表される様に海外産の脱走映画ってのは、どこかにスポーツ的爽快感も見事に同居させてエンターテイメント化するのが上手だったりするけど(本当にスポーツネタをドッキングさせた『勝利への脱出』ってのもあったが)、日本産のは、割と多いパターンとして、男女の恋愛劇が前面に押し出されたりする。本作『最後の脱走』に関しても、鶴田浩二と原節子の恋愛が最初は反発してた筈が相手の優しさを知っていつしか…てな王道パターンで展開してて、そっち系好きな人には盛り上がる出来です。俺も個人的にはこの展開OKなんですが、なんで原の相手が鶴田なのか!その一点だけが解せません(^_^;)

 ま、そんな個人的感情はさておいて。脱走開始後の展開は、なかなかに緊迫もの。それまで結構叙情的な音楽がわんさか入っていたのに、脱走シークエンスではほとんど音楽流れないと言う、伊福部流緊迫感演出も冴えていて、見所ありでした。個人的にあんまし好きでは無い鶴田浩二ですが(^_^;)、それでもラスト近くはグッと来るものが。て事で、面白かった。他、キャストでは、珍しくカッコイイ退場の仕方をする(^_^;)沢村いき雄とか、普段の雰囲気ままなのに日本語流暢な中国の病院長がピッタリはまってる(^_^;)笠智衆なんかが、良かったですな。

 本作の存在をしったのは、1981年にLPレコード『伊福部昭映画音楽全集2」を買った時。B面の1トラック目が『空の大怪獣ラドン』で、その次が本作でした。なので、一時期はラドン追撃マーチの後は本作のタイトル音楽が自然に続いて脳内を流れたもんですが。…あれから23年も経ったのか(^_^;)

|

« 『吸血髑髏船』 | トップページ | 『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』第2、3話 »

映画」カテゴリの記事

伊福部昭」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『最後の脱走』:

« 『吸血髑髏船』 | トップページ | 『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』第2、3話 »